パンデミック下でのサイバーセキュリティの学習

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学習の将来像への回顧的な考察

新型コロナウイルス感染症が人々の生活に及ぼす影響を予測できた者はいませんでした。2020年3月に至るまで、トレーニング、ワークショップ、講座、認定試験のほとんどは、業種を問わず対面で行うのが普通でした。多くの業界がパンデミックによる休業を強いられると、対面でのイベントは過去の遺物になったように思われました。パロアルトネットワークスはこれに該当しませんでした。世界的な危機下にあっても、弊社の教育チームはサイバーセキュリティ学習体験の適応とイノベーションに取り組み、将来にわたって使えるように計画することができました。これは、オンラインの資格証明、マイクロラーニング、ブレンディッドラーニングの機会を提供することで実現しました。

サイバーセキュリティ教育は、組織と従業員のセキュリティを確保して、今日の高度な脅威から保護するために欠かせないものです。熟練したサイバーセキュリティ専門家の不足も相まって、サイバーセキュリティ教育を発展させて容易かつ効果的に提供できるベンダーには大きなチャンスが訪れています。パロアルトネットワークスの教育チームは、パンデミックが終息するまでただ待つわけにはいかないと思いました。支援のために何かしなければならないと考えたのです。私たちは、サイバーセキュリティのトレーニングと教育を急遽刷新して適応させました。

サイバーセキュリティの学習を変革する弊社の戦略では、複数の専門分野に重点的に取り組みました。

運用とロジスティクス

パンデミックが突きつけた最大級のトレーニングの課題は、仮想空間での受講者管理でした。本来なら対面ですべきことをオンラインでしなければならなくなったのです。多くの人々がスキルのレベルアップを目指し、多くの企業が在宅勤務に方向転換していたため、保護とそれに伴うトレーニングの需要は許容限度を超えていました。

試験の応募者が増えたことで、限られたトレーニング枠へのアクセス規制を強化する必要に迫られました。コースに登録する前に応募者が必要条件を満たしていることを検証するために、事前スキャンのシステムを新たに導入しました。

学習プラットフォームへの移行により、BEACONを使用した自己登録が推進され、時間の活用につながりました。さらに、物理的なトレーニング媒体をeブックにすべて移行しました。これは大きな影響をもたらし、コスト削減と環境保護の両面でトレーニング資料に対する考え方を変えました。

トレーニング実施/インストラクター主導のトレーニング(ILT)

対面でのトレーニング実施が標準であったため、リモート配信のために既存のインストラクターベースの方法を強化する必要があることに気づきました。弊社のインストラクターは教室でのトレーニング技術に長けていましたが、世界的なパンデミックに直面し、トレーニングを適応させて自宅環境から仮想的に実施するように迫られました。私たちは、仮想トレーニングの技術に関する詳細なフレームワークとガイドラインを用意しました。このフレームワークは仮想チュートリアル、手順付きガイド、熟練した仮想インストラクターによるライブでのハンズオンセッションなどで構成されており、専門家が十分に準備を整えてユーザーが確実に習得できるようにしました。

既存のインストラクターは、この堅牢なツールキットでトレーニングが可能になったことを非常に好意的に受け止めました。インストラクターの多くは、意欲を高める新たな発想を得て仮想教室に戻ることができたと報告しました。

2021年4月の時点でILTトレーニングは増加しており、顧客満足度では引き続き優れた評価を受けています。こうした結果は、仮想トレーニングの学習効果は従来の教室での対面トレーニングよりも劣るという顧客の懸念に適切に対処している明らかな証拠となります。

トレーニング実施チームによる懸命な努力とイノベーションは、2021 CEdMA Europe Impact Awardのトレーニングイノベーションで2位入賞を果たしたことで日の目を見ることになりました。

パロアルトネットワークスの仮想デジタル学習コースインストラクター主導のトレーニングについて詳細をご覧ください。

トレーニングの開発

教育チームは、2020年を通じて最先端の大規模なデジタル学習プラットフォームをすでに使用しており、デジタル学習は最も重視されていました。私たちはマイクロラーニングの取り組みに着手しました。この学習法を使用したお客様は、1つの長いeラーニングコースではなく、はるかに小さくて扱いやすいチャンクで内容を吸収することができます。マイクロラーニングに関して、私たちは極めて好意的なフィードバックを受け取りました。学習者は自分のペースで勉強できます。弊社のお客様は、自社のニーズに合わせてそれぞれのラーニングパスを変更することができました。

規制解除の場所が増えるにつれて、今後見込まれるのがブレンディッドラーニングです。ブレンディッドラーニングでは、受講者がライブで直接指導を受けられるようにすることで、両方の長所を同時に実現します。その際、学習の行程で一定の柔軟性とカスタマイズも許容されます。

弊社はそれだけにとどまりません。地平線に目を向けて、教育を実現可能にする優れたテクノロジへの取り組みを継続しつつ、私たちは近い将来に開始する適応学習などの新たな学習様式にも注意を払っています。

資格認定

試験会場が利用しにくいこともあれば、利用できないこともあります。パロアルトネットワークスは、他の多くのテクノロジリーダーに先駆けて、2019年にオンラインの試験監督を開始しました。

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、対面での試験は選択肢からなくなりましたが、私たちはすでに準備を整えており、競合他社に先行していました。2020年に実施された試験全体の約53%はオンラインで監督されました。2021年になると、この数字は75%近くに跳ね上がりました。不要不急の外出を避けて自宅にこもる人が多いなか、オンラインの試験監督により、お客様は安全で便利な場所で試験を受けることができました。併せて、試験の完全性も維持されました。

トレーニングと教育の状況はパンデミックによって一変しました。多くの人々が「あれば便利」と考えていた仮想学習やリモート学習は、今ではニューノーマルとなり、さらには将来の標準になろうとしています。パロアルトネットワークスの教育チームはその先導役を担っています。

パンデミック下での努力と献身に対して、教育チームの全員に感謝の気持ちを伝えたいと思います。これは明らかにチームの成果であり、これまでに成し遂げたすべての仕事に誇りを持つべきです。次は何を考え出すのか今から楽しみです。

認定試験への登録はこちら(日本語)をご覧ください。