サプライチェーンの中核を担う企業へのサイバー攻撃によって、人気のファストフードチェーンが在庫不足に陥り、販売メニューの制限や店舗休業に追い込まれる ー 国内では民間企業や公共機関の25%が2025年にランサムウェアの被害を経験しており、サイバーリスクは大人だけでなく小中高大生といった若年層の衣食住にも影響を与えうるものになっています。
スマートフォンやSNSといったテクノロジーが若年層にとっても日常生活に不可欠なものになる中で、警察庁が発表した「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、国内のサイバー犯罪検挙数は15,108件と年々増加傾向にあり、特に10代、20代の若者が検挙数全体のほぼ半数の48%を占めています。サイバー犯罪は、若年層の日常とも隣り合わせです。
パロアルトネットワークス初の高校生向けインターンシップイベント
サイバーセキュリティを当たり前のものとして我々の日常生活や経済活動に組み込んでいくためには、サイバーセキュリティを若年層にとってもより密接なものに感じてもらう、理想的には若年層が大人になった時にサイバーセキュリティに関係する仕事に少しでも関心を持ってもらう動機づけが不可欠です。そこで昨年8月、今年2月に大学生を対象に開催したイベントに続いて、パロアルトネットワークスでは高校生のみを対象にしたインターンシップイベントを今年8月に開催しました。
高校卒業後の進路がまだ決まってない、社会人になるまでは依然程遠い時期にいる高校生が、サイバーセキュリティやサイバーセキュリティの会社の仕事にどれだけ関心を持ってくれるかは会社として未知数でした。にも関わらず、高校生13名が当社初の高校生向けイベントに足を運んでくれました。
スマートフォンやSNSの個人利用に限らず、GIGAスクール構想に基づく教育現場におけるデジタル活用が進んでいることから、参加してくれる高校生の皆さんに対して、どのようなレベル感でイベントを実施するべきかは運営メンバーが特に悩んだ点でした。驚くことに、これまで学校でサイバーセキュリティについて少しでも学んだことがあるという高校生は半分を切っていました。
その意味では、当社のような民間企業がサイバーセキュリティの底上げに貢献できる役割は大きいと改めて感じることができました。同時に、まずはサイバーセキュリティそのものをより身近に感じてもらうことにフォーカスした今回の構成は、簡単すぎず難しすぎず、かつ参加者の皆さんにとっても新鮮に感じてもらえたのではないかと思います。
自分で考える、仲間と考えるサイバーセキュリティの必要性
特に、今回のイベントでは、サイバーセキュリティの必要性について自分で考える、そして同じ高校生の仲間と一緒に考える点に注力しました。午前中に行った「サイバーフォレンジック」では、誰でもが普通に行うだろうSNS投稿をモチーフに、写真の中に潜んでいるリスクを見つけてもらい、なぜそれがリスクなのか、どんな危険を誘発しうるかについてグループに分かれてディスカッションしてもらいました。
午後のワークショップでは、複数の画像から重大な事故が起きてしまったストーリーをグループごとに考えてもらいました。ここでの狙いは、どうすればサイバーセキュリティの必要性を同じ高校生世代に分かりやすく伝えることができるかに注力する点です。遊びの要素も交えながら想像力溢れるストーリー作りが各テーブルで行われ、仲間と共に議論をして何かを形作る、対象となる相手に効果的なシナリオを作るといった、企業活動の中でも不可欠なエッセンスを疑似体験してもらいました。
今回のワークショップでは、もう1つ新しい取り組みを行いました。昨年8月と今年2月にインターンイベントに参加してもらった大学生3名に、今回の高校生向けイベントの運営を当社社員と一緒にインターン業務として行ってもらいました。年齢が近いこともあり、特に高校生と大学生の会話が常に絶えない活気に溢れた1日にすることができました。
会社初の高校生向けイベントでしたが、満足度100%、1名を除いて参加者全員が「大変満足」という形で参加者の期待に応えることができました。「知らなかったサイバーセキュリティについて理解を深めることができた」「普段学校ではディスカッションをする機会がなく、今回の体験は新鮮でまたやりたい」といったものから「次は具体的な仕事の内容について聞いてみたい」といった一歩踏み込んだものまでフィードバックをいただくことができました。
サイバー犯罪が我々の生活の中でどれだけ深刻な問題になっているのか、その中でサイバーセキュリティがどのような役割を果たすのか、そしてパロアルトネットワークスのようなサイバーセキュリティの会社で働くことでどのように社会に貢献できるのか、その一端を少しでも理解してもらえたことは我々にとってもプラスとなる1日でした。
パロアルトネットワークスでは、新卒採用に向けての活動を継続して強化しています。昨日よりも今日、今日よりも明日がより安全な社会が国内で実現できるよう、若年層向けの活動を継続していきます!
